病児室からのお知らせ~6月~

梅雨の季節になりました。湿度が上がり、気温が高い日があります。この時期はまだ、暑さに体が慣れていないため疲れやすく、体調を崩しやすい時期です。睡眠や栄養をしっかり取り体調管理に気を付けましょう。

6月の病児保育室は、感冒・感冒様症候群、感冒性嘔吐症、咽頭炎、中耳炎での利用がありました。

現在、全国的に百日咳が流行しています。百日咳は咳を主とした急性気道感染症で、百日咳菌という細菌が原因です。感染経路は、飛沫感染や接触感染になります。症状としては、咳などの症状が長引くのが特徴です。5~10日程度の潜伏期の後、軽いかぜ症状が徐々に強くカタル期(約2~3週間)があり、この時期がもっとも感染力が強いです。次に痙咳期(約2~3週間)には、立て続けに激しく咳き込み、最後にひゅーっと息を吸い込むような発作を伴います。中にはひどい咳のために顔が真っ赤になったり嘔吐を伴い無呼吸発作をひきおこすことがあります。その後、徐々に回復していきますが、数か月にわたって症状が長引くことがあります。治療方法は抗生物質での治療になります。1歳未満特に3~6か月未満の乳児や新生児が百日咳にかかると、重症化のリスクがあります。乳児のいる家族やこれから出産を希望している家族はとくに、自身が感染しないよう、また乳児に感染させないよう、予防接種を含めた感染予防対策が大切です。

百日咳の出席停止期間は、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでとなります。登園には医師の意見書が必要になります。

お子様が体調不良の際は病児室へご相談ください。