梅雨の季節になり、日中は蒸し暑い日が続いています。
天気が変化しやすく、朝晩の寒暖差が激しいため、
体調を崩しやすい時期です。
衣類でこまめに体温調節をして、気持ちよく過ごせるように心がけ、
毎日の子ども達の様子に気を配っていきましょう。
5月は熱などの風邪症状、消化不良症での入室がありました。
今回入室されたお友達は、お腹の調子が悪くて食欲もあまりない…
ということでしたが、給食の先生とも相談して
お家でよく食べるメニューを出してもらったところ、
少しずつ食べることが出来ました!
さて、今回は便(うんち)…特に下痢についてお話します。
便の固さは基本的には水分量で決まります。
小腸や大腸で食べ物を肛門の方に送り込もうとする動きを蠕動(ぜんどう)と言い、
腸の動きが活発な時は、消化された食べ物は早く肛門から出ます。
反対に蠕動が活発でない時には遅く出ます。
大腸は食物の栄養素だけでなく、水分も吸収するので
早いということは、食べ物の小腸や大腸における滞在時間が短く、
つまり、水分の吸収量も少なくなるため、便は軟らかくなります。
下痢には様々な原因がありますが、急性の下痢で多いのが
口から腸に入った細菌やウイルスなどによる大腸の炎症(感染性下痢)です。
もし、ウイルスなどが原因で下痢が起こっている時は
薬で無理に下痢を止めず、脱水にならないよう、飲み物や消化の良い食事を
少しずつ摂るようにしましょう。
飲み物は、炭酸やコーヒーなどの刺激になるものは避け、
イオン飲料や麦茶、リンゴジュースなどを摂るようにしましょう。リンゴには整腸作用があります。
温かいみそ汁やスープもお勧めです。
食べ物は、刺激や脂質の少ないおかゆ、うどん、豆腐、鶏ささみなど
消化が良いものを選ぶと良いでしょう。
逆に食物繊維が豊富な海藻やキノコ類、豆類、ココア、
刺激の強いカレー、みかんやグレープフルーツなどの柑橘類、
脂肪の多い肉は腸に負担がかかるので避けましょう。
便の性状は、健康を観るうえでとても大切です。
ぜひ、お子さまの毎日の体調チェックに役立ててくださいね!
~ 5 月 の 病 児 保 育 室 の 様 子 ~