朝夕の涼し風に秋の気配を感じるようになりました。この時期は夏の疲れが出やすくなる時期なので、ゆっくりお風呂に入り、たっぷり睡眠をとるなどして体調を崩さないように気を付けましょう。
今月の病児室は溶連菌感染症・感冒・手足口病での入室がありました。
手足口病は県内でも流行し、保育園内でも小さいクラスでの感染が目立ちました。
手足口病はあまり高熱が出ないと言われていますが、今年の手足口病は高熱から始まりその後、手足口に発疹が出るといった症状が多く見られていました。また口の中の潰瘍が酷くご飯が食べられないお子さんもいました。
手足口病は手のひら、足の裏、口の中に水疱ができることが特徴です。
原因としてはコクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71といったさまざまなウイルスで感染を起こします。終生免疫ではないので一度罹ってもまた別のウイルスで罹ってしまうこともあります。
ウイルス感染のため治療薬は無く症状に合わせた対症療法になります。まれに合併症として無菌性髄膜炎を起こすことがありますので重症化しないように注意と言われています。
口の中にできた水疱がつぶれてできた口内炎(潰瘍)が酷い時は、口の中に物を入れると刺激になって痛みが強くなります。そのため食べ物や飲み物を口に入れることを嫌がることがあります。熱いものや冷たいもの、酸っぱいものや辛い物、塩気の強いものは避けるようにして、常温の麦茶などを少しずつ飲ませると良いでしょう。
食事をするときは柔らかく煮たうどんやお豆腐、プリンやゼリーなど口当たりが優しいものが良いと思います。
基本的な感染対策は手洗い・うがいとタオルなどの共有を避けることです。
- 登園の目安としては 『発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく普段の食事が摂れること』となっており、登園の際には保護者記入の登園届が必要になります。
- 病児室では手足口病のお子様のお預かりもしております。感染力の強い病気のため登園の判断に迷った時は病児室までご相談下さい☆彡
~9月の病児室の様子~