10月は子ども達にとって楽しいイベントがありました。運動会にハロウィン!子どもたちの弾ける笑顔や頑張っている姿を見ていつも元気をもらっています。
今月に入り朝晩冷え込む日が多く、体調を崩すお友だちが増えました。
鼻水や咳が出始めたら早めの病院受診をお勧めします。早めの対応で症状を長引かせないようにケアしていきましょう!!
今月の病児室は感冒での入室がありました。今回利用したお友だちは鼻水が多く、お昼寝中も鼻づまりがあり何度も目が覚めていました。
今回は風邪症状の一つである鼻水についてお話したいと思います。
鼻水は鼻の中に異物(ウイルスや細菌、埃や花粉など)が入り、鼻の粘膜が炎症を起こすと、大量の粘液を作り、異物を体の外へ押し出そうとします。これが鼻水の正体です。鼻水はネバネバした黄色いものや、透明の水ばななど、見た目や質が異なることがありますが、この違いはどんな異物が入ってきたかによって変わります。
【透明な鼻水】
サラサラとして垂れやすい鼻水。考えられる病気は風邪の引きはじめやアレルギー性鼻炎。
【黄色い鼻水】
粘り気があり、臭いのある鼻水。考えられる病気は風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎。
【白い鼻水】
粘り気のある鼻水。考えられる病気は、ピークを迎えた風邪によくみられます。
【緑色の鼻水】
粘り気があり、においのある鼻水。考えられる病気は、風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎。
鼻水が出ていたら・・
①どんな鼻水か観察しましょう
どんな色の鼻水が出ているのか?黄色い鼻水が1ヶ月以上続き頭痛などの症状が出ている場合は慢性副鼻腔炎の可能性もあります。
②鼻水を取り除く
鼻がかめない乳幼児は、市販の鼻吸い器やティッシュなどでこまめにとってあげると楽になります。
強く吸い過ぎたり無理やり行ったりすると、鼻の粘膜を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
③原因物質を取り除く
アレルギーで原因物質がわかっている場合は、まずはそれらの体への侵入を最小限に止めます。
④保湿・加湿する
水分補給や部屋を加湿することで鼻づまりを和らげます。水分は何回かに分けて少しづつ飲ませるつもりで与えます。また、鼻の下がただれているときは保湿クリームを塗ると良いでしょう。
⑤鼻水がついた物の処理
鼻水にはウイルスや菌が大量に含まれています。鼻水のついたティッシュや使い終わったマスクはすぐに捨てましょう。
鼻水は、その色と粘り気によって、鼻の中がどんな状態になっているかのバロメーターになります。色の変化は、出血の有無や免疫機能の状態をあらわしていますし、粘り気の有無は炎症の状態に関係しています。鼻水に色がついてきた、粘り気がでてきたなどのケースでは、早めに病院を受診してくださいね。
~10月の病児保育室の様子~