8月は子どもたちが楽しみにしていた夏休み!新型コロナウイルス感染症が流行してから今年は行動制限の無い夏休みでしたね。お休み明けに登園したお友だちは「~行ってきたよ!」「プールに入ったよ! 」「花火やったよ!」と満面の笑みで教えてくれました♪みなさんはどのような夏休みを過ごしましたか?
今月の病児保育室はRSウイルス・感冒での入室がありました。
今年の夏は、RSウイルス・手足口病・ぺルパンギーナ・ヒトメタニューモウイルス感染症の流行が目立ちました。
コロナ禍での自粛生活で子どもたちは様々なウイルスへの免疫がついてない上、行動制限の緩和で人との接触が増えたことに影響されていると言われています。
あまり聞きなれない名前ですが、みなさんはヒトメタニューモウイルス感染症をご存じですか?2001年に発見されたウイルスで喘鳴を伴う気管支炎や肺炎を起こすウイルスです。RSウイルスと似ている症状を起こす特徴があります。
生後6か月から感染して2歳までに50%、10歳までにほぼ100%感染します。終生免疫を持たないため何度でも繰り返しかかる事で知られています。
感染経路はくしゃみや咳による飛沫感染とウイルスのついた手や鼻に触ってうつる接触感染で広がります。
症状としては、咳、鼻水、熱などの風邪症状で終わりますが、一部の子どもでは細気管支炎や肺炎、気管支喘息の悪化などを呈することもあります。
潜伏期間は3~5日。一年を通して流行しますが特に3月~6月に多くなる傾向があると言われています。
合併症として20%に中耳炎を認め、年齢が低いほど合併症は高くなります。
特効薬は無く、対症療法(症状に対する治療)になります。
基本的な感染予防は同じです。手洗いをしっかり行い、規則正しい生活を心がけて風邪など体調が思わしくない場合は自宅でゆっくり休みましょう。症状が悪化しないためにも無理をせず、一度病児保育室へご相談下さい♪
~8月の病児室の様子~