新しい年がスタートしてあっという間に1か月が経ってしまいました。みなさんは今年の目標は立てましたか?「風邪をひきにくい丈夫な体になる」「好き嫌いをせず何でも食べる」「体調を崩さない」など健康についての目標も立ててみてはどうでしょうか?
年明けから新型コロナウイルスの変異種オミクロン株が猛威を振るっており県内・市内の感染者数も急激に増え保育園や小学校でも休園・休校が目立っています。感染力の強いオミクロン株は風邪症状と類似しており、子どもから大人への家庭内感染も多くなっています。いつ・どこで・誰が感染してもおかしくない状況となっていますので引き続き感染予防に努め、症状が現れたら速やかに医療機関を受診し必要に応じて検査することをお勧めします。
1月の病児保育室は感冒・伝染性膿痂疹(とびひ)での入室がありました。
伝染性膿痂疹(とびひ)と聞くと夏などに多いイメージがあると思いますが、小さい子どもにとって季節は関係ありません。伝染性膿痂疹(とびひ)は皮膚にもともといる菌である黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が原因の皮膚の感染症です。
掻きこわしたところからしみ出した体液に直接触れることで、人にうつす恐れがあります。プールやお風呂などの「水」を介してはうつりませんが、裸で人が出たりするプールや公衆浴場では接触することにより感染のリスクが高まります。
入浴の際は、清潔を保つためにも石鹸洗浄がすすめられています。湯船には入らずシャワーにし、ご兄弟がいる場合は一緒に入らず、順番を最後にするとよいでしょう。患部はこすらずに泡でやさしく洗って下さいね。患部に直接触れたタオルの共有も避けましょう。
なお、伝染性膿痂疹は学校保健安全法では、「学校感染症、第三種(その他の感染症)」として扱われます。受診して治療をうけ、患部を露出させないようにガーゼや包帯などで覆っていれば、基本的には、登園・登校の許可を得られます。 ただし、体のあちこちに多発し、広範囲にわたっている場合は、保育園・幼稚園・学校はお休みしたほうがよいでしょう。
判断に困ったときは園や学校、医療機関に相談しましょう。
~ 1月の病児室の様子 ~